2020年、世界中に最も影響を及ぼしているのは新型コロナウイルスです。
不動産投資にも少なからず影響が出始めているので、どのようになっているかをご説明していこうと思います。
新型コロナウイルスから不動産投資が受けた影響
不動産価格が下がった
極端に下がったというわけではありませんが、徐々に価格は下がり始めています。これにはいくつかの要因があると思われます。
早く現金化したい人が増えた
自営業をされている方は本業で売り上げや利益が減少した場合、所持している資産を売却してその補填を考えます。株などであれば数日で売却できますが、不動産は数か月単位で徐々に価格を下げながら売却するのが一般的です。
ですが、今回の場合は資金繰りの問題があるため、現金化するまでの時間との勝負になります。そのような事情のため、かなり価格を下げた状態から売却をスタートせざるを得ません。
同様に株式などを所持している投資家も、株式市場が下落しているのでこの補填に不動産を考えている場合があります。
買える人が少なくなった(売却しにくくなった)
これまでは、マイホームを買う人がいたり投資物件を購入する人がいたり、ある程度購買意欲のある方が多くおられましたが、この状況でそれどころではなくなっているものと考えられます。
逆を言えば、売却しにくくなっているとも言えます。
不動産会社を訪れる人が減った
現在、人との接触を極力減らすように言われています。学校も休校になり、企業もテレワークを推奨されています。
しかし、不動産関連は昔から直接対面する行動が多いです。物件の内見、契約締結、決済などなど。
ところが最近は、物件の内見が減るなど不動産会社に訪れる人も少なくなっているようです。契約の重要事項説明は宅建の有資格者が対面でするのが当然でしたが、今はテレビ通話などで対応しているようです。
銀行の融資に関する面談も、ここ最近はテレビ電話などでおこなっているようです。
融資を受けにくくなった
銀行や金融機関で融資を受けにくくなっています。
特別貸付の申請増加
新型コロナウイルスに関連した経済対策はいくつかあります。
①新型コロナウイルス感染症特別貸付(日本政策金融公庫)
②セーフティネット保証(信用保証協会)
実質無利子無担保で借入ができるというものですが、相談や申請の数が多すぎて、通常の融資まで手が回っていないのだそうです。
住宅ローンの破綻
自営業者だけではなく、企業にお勤めの方もこれから厳しくなると思われます。
多くの企業が何かしらコロナウイルスの影響を受けています。その場合、給与・賞与の削減がまず考えられますし、非正規雇用者やパート・バイトは契約終了や解雇が検討されることでしょう。
ここで問題になるのは住宅ローンです。
収入が減少する事で、住宅ローンの支払いが滞る方が増える事が予想されます。そうなると金融機関は融資を渋りだします。
まとめ
今回の未曾有の事態は、世界的に経済へダメージを与えています。
それは、不動産に限らず色々な分野に影響を及ぼしています。
しかし、明けない夜が無いように、この状態がいつまでも続くわけではありません。不動産投資であれば、いつでも準備をしておいて機会をうかがうのが重要だと思います。
「新たな生活様式」に対応する不動産投資が生まれるかもしれません。