今回は「地震保険」のトピックスに関してご説明させていただきます。
福島県沖地震
2021年(令和3年)2月13日23時7分頃、福島県沖を震源としたマグニチュード7.3の地震が発生しました。
最大震度6強を観測したこの地震により、宮城県・福島県を中心に東日本全域で長周期の振動が発生しました。
区分所有マンションでの地震保険
区分所有マンションの地震保険は、大体は2種類かけられています。
専有部分
いわゆる「住居部分」です。
区分所有者がかけているもので、建物と家財にかけられます。
共用部分
専有部分以外の範囲は、マンションの区分所有者全員の持ち物になるため、管理組合が代表して地震保険に加入しています。
共用部分に損害があった場合、専有部分の地震保険もその損害に合わせて保険金が支払われます。専有部分に全く損害がなかったとしても、
一般社団法人日本損害保険協会
地震保険は損害保険会社が提供しているのですが、今回のような大規模な災害の場合では日本損害保険協会が情報の取りまとめをしています。
分譲マンションの場合、ある損害保険会社が共用部分の損害を認定すると、日本損害保険協会を通じて他の損害保険会社も情報を共有できる仕組みになっています。
地震保険で補償される損害と保険金
損害の程度 | 補償される損害 | 支払らわれる保険金 |
---|---|---|
全損 | 主要構造部の損害が建物の時価の50%以上 | 地震保険金額の100% |
大半損 | 主要構造部の損害が建物の時価の40%以上50%未満 | 地震保険金額の60% |
小半損 | 主要構造部の損害が建物の時価の30%以上40%未満 | 地震保険金額の30% |
一部損 | 主要構造部の損害が建物の時価の3%以上20%未満 | 地震保険金額の5% |
地震保険の請求方法
それでは、どのように請求するのでしょうか。
損害保険会社からの連絡
日本損害保険協会からの情報で、専有部分の地震保険をかけている損害保険会社から連絡が来ます。
その場合は、それに従って手続きを踏みます。
損害保険会社に連絡する
通常は損害保険会社から連絡が来るのですが、何かの手違いで連絡が来ない可能性があります。
その場合は、損害保険会社に電話連絡して確認して頂く事が必要です。
また、マンション全体の管理会社に連絡する事も必要になるかもしれません。
まとめ
先日の福島県沖地震によって、様々な被害が起こりました。このような災害は、日本全国でいつ起きてもおかしくありません。
区分所有マンションなど不動産を購入する場合は、必ずと言っていいほど火災保険と地震保険に加入されると思います。
災害が起きた時は、一度保険証券を見返して確認する事が重要です。